株式会社コネクト開発雑記帳

写真と撮影失敗と失敗要素の関係性

作成者:タク
投稿日:2023/11/07

写真とは何でしょう?
 

広辞苑では「①ありのままを写しとること。また、その写しとった像。写生。写実。」記載されています。
ということで、写真は結果であると考えます。
ではカメラマンである私は何をしているのか。
写しとった像が「よりきれいに見える為の操作」と言えるのではないでしょうか。

背景はボケ、采の動きが早く被写体ブレが起きている

 

写真は光画なんても呼ばれたりするのですが、被写体に光が当たり陰影が発生し、色が引き立つことで作品となります。

写真の撮影にあたり意図に応じて、「ブレていない・いる」、「ボケていない・ボケている」、「明るい・暗い」、「コントラストが強い・弱い」、「フレーミング」等の要素を意識しています。

まず前半に「ブレていない」と「ボケていない」が来ている理由は単純で、写真を撮影するに当たって、意図していないブレとボケは失敗です。
メインとなる被写体が写ってなければ、写真として成り立たないからです。

「明るさ」は、デジタルになり補正範囲が広くなったので、よほどでなければ失敗まで言わなくてもいいのではないでしょうか。
「コントラスト」は商品撮影や人物撮影では自然光だけでなくストロボやLED、レフ板などを使用して調節しますし、風景はタイミング次第です。
「フレーミング」に関しては、今回の要素として違うので、最後にしました。

写真を構成する要素が様々ありますが、失敗と記載した理由があります。
それは、撮影者が調節できる要素になるからです。


「ブレとは」


「ブレ」はシャッター速度、「ボケ」はピント位置と被写界深度、明るさはそこにISO感度の計算が絡み、写真として表現されます。

「ブレ」とは、シャッターの速度が遅かった場合に、写真または被写体の像が流れてしまう現象です。
写真は、シャッターが開き、入ってくる光がフィルムに結像し、必要な光になった時点でシャッターを閉じます。
このシャッターが開いている時間、結像していた光が動いてしまうことが「ブレ」となり、写真自体がブレてしまうものは「手ブレ」、被写体がブレてしまうのは「被写体ブレ」と言います。
ということで、ブレはシャッター速度由来で発生する現象となります。


「ボケとは」


「ボケ」はレンズによって違いがありますが、被写界深度というものがあります。
被写界深度は、大雑把に言うとグラビアのまつげだけにピントが合っている写真、人物の前後がボケている写真、記念写真のように全体がシャープに写っている写真です。
そこに、ピントの位置が合わさり、まつげにピントを合わせはずが、背景のみシャープに写って、人物がボケてしまったり、ということが起きます。
ですので、ボケというのは「被写界深度」と「ピント位置」の関係で起こるということです。

この被写界深度というものは、レンズの光を通す量。
F値と絞りで変化します。

レンズの焦点距離(広角・標準・望遠レンズ等)で変わるのですが、ここでは説明をシンプルにするため、同じレンズを使用しているとさせてください。
絞りは、レンズの中にある光の量を調整する、水道の蛇口のようなものです。
構造的には、細いストローやタピオカ用の太いストローをイメージしてもいいかもしれません。
直径が大きくなればなるほど、同じ時間で通る量が変わることは伝わるのではないでしょうか。

レンズの中の絞りも同じで、直径が大きくなれば多くの光を通し、小さくすることで、光の通る量が少なくなります。
なお、絞りをF値と呼び、数字が小さい方(f1.4やf2)が直径が大きく、数字が大きい方(f11やf16)が直径は小さくなります。

そして、直径が大きくなるとピントの合う被写界深度の深さは薄くなりピントを合わせた位置からすぐにボケが始まります。
逆に、F値を大きく直径が小さくなると被写体深度の深さは深くなり、手前から奥までピントのあった写真となります。

被写界深度のコントロールは、何を撮影したいかで変化すると覚えてもらえると幸いです。


「ISO感度とは」


最後に明るさです。
レンズ(絞り)を通り、カメラのシャッターが開いている時間、撮像素子(CCDやCMOS、フィルム面等)に光が当たり、写真として保存されます。
撮像素子には、ISO感度という国際基準の数値が振り分けられていて、設定をしたISO感度(100、200、400、800、1600等)で光の必要な量が変化します。

「同じ絞りとシャッター速度」では、明るさが変化すると「明るい」・「暗い」が変わります。
昼間の公園と、夜の公園では全く明るさが違いますよね。

その際に、「絞りとシャッター速度を変えない」ということであれば、「ISO感度」を変化させることで、「ちょうどいい」にすることができます。
ISO感度の数字を大きくすれば明るくなるのですが、デメリットとして「ノイズ」が発生してしまいます。
ですので、できるだけ少ない数字で撮影したほうがいいと言われるわけです。

という事で、長々な文章になってしまいました。
写真を構成するものは、「シャッター速度」×「絞り(F値)」×「ISO感度」となります。

「暗い環境下でボケないように」撮影するには、絞りを大きくしておかなければならず、かわりに「シャッター速度」と「ISO感度」側で調整します。
その際に、ブレないシャッター速度を考え、妥協できるノイズを考え組み合わせて撮影する必要があるのです。

逆に「明るい環境下で背景をボカしてかして」撮影するには、絞りを小さくし、「シャッター速度」を早く、「ISO感度」を小さく調整します。
※ISO感度にはノイズ以外にもダイナミックレンジの広さなどの要素がありますが、今回は割愛して説明しています。

という事で、どちらかを立てれば片方で「妥協しなければいけない」、「検討しなければいけない」というのが撮影の基礎の部分になります。

一眼レフカメラやミラーレスカメラなどをお持ちの方は、オートではなくマニュアル(手動)で試してみていただければ幸いです。

今後は深掘りして解説して行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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